Mautic × SendGrid連携してみた
こんにちは。
この記事はSendGrid Advent Calendar 2016、24日目のものです。なぜ、世間がキラキラしているクリスマスイブにも関わらず、SendGridのAdvent Calendarに参加しているかというと、SendGrid エバンジェリストの中井氏に「書いたらクリスマスプレゼント買ってあげる」とエサで釣られたからに他なりません。プレゼントはきっとおいしいビールです。ありがたやー。(※嘘です)
Mauticとは
MauticはOSSのマーケティングオートメーションツールです。 先日はbitnamiでこのMauticに初めて触れてみましたが、今回はこのMauticとSendGridを連携してみます。
Mauticでのメール配信
やり方は別途まとめることにして、Mautic単体でメール配信は可能です。 Mautic上でテンプレートを作成することも、メール内URLクリックや開封のトラッキングもできますので、Mauticのみでメールマーケティングを行えます。(※HTMLメールのビルダーは他サービスと比較するとまだまだではありそうですが。。)
なんでSendGridと連携すんの?
理由はいくつかありそうです。私の場合は、自社の別システム連携でSendGridを利用しており、コンタクト情報、トラッキング履歴、unsubscriber情報を共有したい、という理由が挙げられます。
Mautic×SendGridの連携方法
それでは具体的な方法を記していきます。
SendGridの設定
まずはアカウントを発行します。日本のSendGrid正規販売代理店のWEBページからアカウントの発行を申請できます。月に12,000通までであれば無料で利用することができます。
SendGridのアカウントを発行したら、Mauticと連携するためのAPI Keyを発行します。SendGridの管理画面上で、 Settings > API Keys > Create API Keys > Generate API Keys を選択します。今回はメール送信だけMauticと連携したいので "Mail Send" のみ、Access権限を「Full ACCESS」に変更します。それ以外は全て「NO ACCESS」のままでOK。
API Keyの名前を付けて「Save」で保存します。保存するとAPI Keyが表示されますのでコピーしておきましょう。
Mauticの設定
次にMautic側でメール送信連携の設定を行います。Mauticの管理画面上で、設定 > メール設定 をクリック。以下を設定します。
- 「メール送信に利用するサービス」:「Sendgrid」を選択
- 選択したメールサービスのユーザー名 : 「apikey」と記載
- 選択したメールサービスのパスワード : 先程SendGridの管理画面で発行されたAPI Keyを貼付
- メール送信者のメールアドレス : 送信するメールのfromアドレスとなるメールアドレスを記載
これだけでSendGridとの連携が完了します。「テストメールを送信」をクリックすると以下のようなメールが配信され、SendGridとの連携ができたことが確認できます。
Mauticのメール機能を使ってメールを送信する
Mauticのチャンネル > メール から送信するメールを設定します。
諸々設定し、メールを送信すると、Mautic側で一斉に何通送信するか指定する画面が表示されます。一斉に配信する数を指定して「送信」すると、完了/失敗のメッセージが表示されます。
受信したメールはこんな感じ。ウェーイ!!
受信したメールのソースを見るとMauticからSendGrid経由でメールが送られていることを確認できます。
トラッキング結果
Mauticの管理画面上では確実にトラッキング含めた結果を確認できます。
※今回のテストメール内にURLを設置していないのでトラッキング履歴は残っていません。
SendGridの画面も見てみましょう。SendGrid側でもメールが送信されたこと、送られたメールが開封されたことを確認できます。(Activity画面で確認できます。)
これでMautic×SendGrid連携が完了しました。
参考
今回のブログを書く上でこちらのブログ、記事を参考にさせていただきました。
- SHIFTER気になるなー
- 公式
まとめ
SendGridを使うことで安定したメール配信ができ、メール配信の点で他チームとの連携もしていけそうです。ちなみに、Mautic CloudのFreeプランではSendGridとの連携(というかメール送信に利用するサービスの指定)ができませんでした。個別で依頼すればできるのかな。 次回以降、SendGridのマーケティングキャンペーン機能ともうまく連携できないか見ていきたいと思います。